ブラスバンドとは?

 

♪ブラスバンド(金管バンド)

 

ここでいうブラスバンドとは、イギリスで古くから発達してきた【英国式金管バンド】をさします。日本ではまだまだ馴染みのない形態のバンドですが、イギリスでは200年前から現在にいたるまで、盛んに演奏されています。毎月のようにコンテストがあり、ヨーロッパ全体で数千から数万といわれる団体が活動しています。ちなみに、日本ではアマチュアの一般金管バンドは、50団体に満たないようです。

なぜ金管バンドが普及しなかったのか?それは、現在の吹奏楽編成では使用しない、特殊な金管楽器を使用すること、および、今まで、金管バンドの情報や音源が不足していたことが大きな要因ではないでしょうか?また、小学校などでは楽器の扱いの容易さから金管バンドが盛んに行なわれていますが、中学校以降は吹奏楽部になってしまい、受け入れ先がなかったことも大きいでしょう。

金管バンドは、サクソルン属という同属楽器で構成され、非常に豊かでやわらかい響きを持ち、金管吹きであれば、ぜひとも一度そのサウンドを聴いていただきたいものです。

 

♪金管バンドの編成と各楽器の役割 (カッコ内の数字は標準人数)

♪Eb-Cornet (1)
金管バンドで最高音域を担当し、ソロのメロディーを吹くほか吹奏楽のフルートやピッコロの役目をします。

 

♪Bb-Cornet (Solo:4, Repiano:1, 2nd:2, 3rd:2)
Solo パートはオーケストラの第一ヴァイオリンの役目をします。SoloCornet の主席奏者をPrincipal(主席)SoloCornetと呼びますRepianoSolo と二重奏を組んだりします。2nd, 3rd は伴奏形や内声部でのハーモニーを担当します。

 

♪Flugel Horn (1)
コルネットと同じ音域を受け持ちますが、円錐形の広がりがより大きく、表情に富んだ柔らかく甘美な音色を持っています。ソロ楽器として使われる他、Tenor Hornと一緒にメロディーを演奏します。

 

♪Tenor Horn (Solo:1, 1st:1, 2nd:1)
日本では、アルトホルンとも呼ばれますが、英国ではテナー・ホーンと言います。 Eb コルネットのオクターブ低い音域を担当します。中音域でメロディーを奏し、オーケストラのヴィオラに相当します。 

 

♪Baritone (1st:1, 2nd:1)
音域はユーフォニアムと同じですが、管がやや細いため明るい 響きとなり、中音域を充実させるためには欠かせない楽器です。

 

♪Euphonium (Solo:1, 1st:1)
円錐形の広がりがバリトンより大きいために、幅のある深い豊かな響きになります。英国において考案、改良された、高貴な音と豊かな音量を持っています。楽器でオーケストラのチェロの役割を担っています。Euphonium の主席奏者をPrincipal(主席)SoloEuphoniumと呼びます。

 

♪Trombone (1st:1, 2nd:1, Bass:1)
金管バンドの中で唯一円筒管系の楽器です。 英国では、少し細目のトロンボーンを使用し、合奏ではサウンドに色彩感を加える役目をします。Trombone3本でフューチャー+バンドの曲も多くあります。

 

♪Eb-Bass (2)
Ebバスは、Bbバスとオクターブや5度音程を組んだり、ユーフォニアムとBbバスの橋渡しをして、バンド全体の 低音の響きを充実させます。

 

♪Bb-Bass (2)
Bbバスは合奏の土台を作り、オーケストラのコントラバスの役割をして、全体の響きを支えます。 

 

♪Percussion 
説明は不要ですね”打楽器”です。3名から4名で演奏するような編曲になっています。